『世界観』
海に囲まれた島に大小様々な国と幻獣が暮らす広大な自然で構成された世界。
この世界には主に人間と「竜」と呼ばれる生物が生息しており長年人類達と敵対し争いを続けていた。
文明は中世ヨーロッパの時代に近く、科学文明は発達していない。その代わりに「魔術」や「加護」が存在するが扱えるものは限られており、それらによって人々の生活水準が向上しているわけでは無い。
島の中央に行く程人口が密集しており豊か、逆に田舎が多い。
「聖杯」と呼ばれる強大なエネルギーを持つアイテムによって作られた世界であり、最終的に聖杯が暴走した事でブリテン世界は滅んでしまう。
『竜』
ブリテン各地に生息する生物。強大な力と人間を遥かに超える巨大を誇り、並の生物では太刀打ちできない。
その存在は人類にとって災害そのものであり、恐れ忌み嫌われている。
人間程ではないが人語を理解し話すことができる知能を持ち狡猾な面も持ち合わせる。ほとんどの竜は悪性を持って誕生し他種族に対して非常に敵対的。
稀に善性の竜が誕生する事もあるが、ほとんどが悪性の竜に殺され、生き残った竜は人前に姿を現さない為存在は知られていない。
『騎士』
ブリテンの国々に存在する竜に対抗できる力を持った戦士の総称。
竜が現れ人々を襲い始めた頃から次々と現れるようになる。
『妖精』
ブリテンの森や都市に住まう生物。中立的存在で何処にでもいるが他種族の前に滅多に姿を現さない。ブリテン創世期から存在する妖精よりも上位の大妖精も存在する。
妖精が扱う魔法は人間達が使うものよりも高度で強力で、妖精と友好的な関係を築いたり、契約をする事で「加護」と呼ばれる異能を授かる事ができる。
『聖杯』
膨大なエネルギーを持ち、願いを叶えるとされる伝説の杯。ブリテンのどこかの森の奥地にある台座に置かれてるとされ、聖杯で汲んだ水は少量であらゆる傷や病を治し、作物や枯れた大地を復活させ、聖杯から直接湧いた水遠飲んだ者に力を与えるなど様々な奇跡を起こすとされる。
聖杯を求めようとすると大小様々な困難が起こるとされ、扱うには高潔な精神と力を持つ者しか扱えず、森の外に持ち出そうとすると呪いが降りかかるとも言われる。
聖杯はブリテン世界を創造した存在であり、世界のあらゆる事象を操作する事が可能。これがある事で世界にエネルギーが供給され生命が循環し資源が生成され、時間が流れるようになる。
その為聖杯を長時間元の場所に戻さないと世界にエネルギーが供給されず世界が滅びてしまう。
聖杯には意志を持っており、ブリテンの危機を感知すると、その力で危機に対する抑止力を創造するとされる。
『聖王都キャメロット』
ブリテン島の中央に位置する国の1つ。ブリテン最大級の超大国で国王はアーサー。
元々は6つの大国に分かれており、邪竜に支配された国々をアーサーが救い、合併した姿である。
「円卓の騎士団」をはじめとした多くの騎士団が存在しており他国を凌駕する軍事力を持ち、多くの竜や敵国を退けている。友好的な同盟国も多く、ブリテン史上最も平和で強力な国と呼ばれている。基本的に侵略行為には非積極的。
最終的に王の養子であるモードレッドが反乱を起こし、竜を巻き込んだ大戦争により滅亡する。
『円卓の騎士団』
キャメロット建国の翌年に結成されたブリテン中から集められた強者で構成されたキャメロット最強の騎士団。
多くの戦場で戦果を上げ、相対するあらゆる竜を殲滅する為全ての竜達から恐れられてる。
一人一人が騎士100人に匹敵する実力者であり並大抵の実力では入団するのは困難とされる。
ランスロットの失踪を機に騎士団に亀裂が入り、最終的には僅かな騎士を残して騎士団は壊滅する。現在では構成員の9割が死亡しわずがな主要メンバーが生き残り、散り散りとなっている。
所属メンバー
団長 ガヴェイン
副団長 ペリノア
団員 ラモラック
パーシヴァル
ガレス
ケイ
ライオネル
ギャラハット
ベディヴィア
モードレッド
アグラヴェイン
ユーウェイン
パロミデス
ボールス
ブルーノ
サグラモール
ディナダン
マーハウス
ダゴネット
カラドック
コンスタンティン三世
『聖装』
大妖精ヴィヴィアンによって作られた強力な武具。聖杯のパワーを直接使って作られている為、魔術で強化された武具や妖精の「加護」を施された物を遥かに凌駕する力を持つ。
大妖精達の魔法でも「聖装」に干渉することはできない。
「聖装」を得るにはブリテンの何処かにいるヴィヴィアンの泉に行かなければならず、案内人を介さず自力で辿り着くのは至難の業とされる。
泉に辿り着いたとしても、聖装を持つに相応しくないとヴィヴィアンに判断されれば「聖装」は貰えず追い出されてしまう。
泉への案内人を行えるのはマーリン•オベロン•アーサーの他ごく一部の妖精のみ。
ヴィヴィアンが「聖装」を与える条件は不明だが強い正義感と聖装を扱える実力を持つ者が授かっている事が多い。一部を除き所有者以外でも聖装を扱う事が可能だが、出力は半分以下になり通常より重くなる。
所有者が死亡すると「聖装」は妖精や動物、操られた人間によりヴィヴィアンの元に戻り、次の所有者が現れるまで保管される。
聖装一覧
・聖剣エクスカリバー 所有者:アーサー
・聖槍ロンゴミニアト 所有者:アーサー
原初の聖装。二つを揃える事で聖杯に匹敵する力を放つ。
・聖剣ガラティーン 所有者:ガヴェイン
熱を吸収し放出する能力。熱を最大まで貯めると天候を晴天に変え、夜でも太陽と同じ役割をする。(夜でも太陽の加護が発動する)
・聖弓フェイルノート 所有者:トリスタン
必中の能力。所有者の視線の対象に必ず当たる弓を放つ。矢は弦を弾く事で自動で生成される。
・聖剣アロンタイド 所有者:ランスロット
聖なる光を放つ能力。所有者を強化し、不可視の存在を可視化し干渉を可能にする。
・聖剣クラレント 所有者:モードレッド
破壊と再生を操る能力。この剣で破壊•切断した箇所を自在に作り変えて再生させる事が可能。
・聖槍ロンギヌス 所有者:パーシヴァル
刻印を刻む能力。槍頭で傷を一回付けるたびに刻印を一つ刻む。七回傷つける事で刻印が完成し対象に防御力無視のダメージを与える。
・聖鎧キャメロット 所有者:ギャラハット
呪いや悪意を跳ね除ける能力。所有者に対する呪術などから守る。低級の妖精の呪いでも完全に無効化する事が可能。また鎧を変形させて馬は巨人を形作る事も可。
・聖衣マルミアドワーズ 所有者:ブルーノ
形を自在に変える能力。所有者が着用する事で怪力や強力な防御力を得る他、衣服の形を変化させる事が可能。火竜の火を吸収して吐く事もできる。
・聖 セクエンス
・聖 モルデュール
・聖 シャスティフォル
・聖 プリドゥエン
・聖 ウィガール
・聖 グースホワイト
・聖馬ラムレイ
・聖犬カヴァス
『災獣』
ブリテンに災をもたらすとされる怪物達。
並の生物とは一線を画する力を持ち、大妖精、アーサー王円卓の騎士達でも苦戦し、撃退に持ち込むのがやっとである。
神出鬼没で一体で国を壊滅させれる力を持ち、そのほとんどの個体がブリテンの生物に敵対的。放っておくと生態系に影響を及ぼす可能性がある。
ブリテンでは「災獣」という名称では呼ばれず、それぞれの個体名で呼ばれる。
正体は聖杯から漏れ出したエネルギーが外部からの思念や異世界の情報などを取り込み続けた事で誕生した存在である。
聖杯から意図せず生まれ、外部の多くの不純物が取り込まれたモノである為聖杯の力が及ばす、「抑止力」が上手く働かない性質を持つ。
『加護』
ブリテンに住む妖精によって得られる異能。
妖精と友好的な関係や何かしらの契約を結ぶ事で「加護」と呼ばれる異能を得る事ができる。
契約によって加護を得る場合、妖精側から契約内容、誓いの内容を言い渡され、それを守る事で加護を得られる。(契約内容の変更など多少の交渉は可)
契約を守れなかったり妖精の機嫌を損ねると「加護」が有害な「呪い」に変化してしまう。
例
・特定の場所•時間に特定のモノを備え続ける
・扉の鍵を必ず閉める
・鹿の肉を食べない
・純潔を守る
・特定の建物を壊さない
・試練をクリアする
・妖精の欲するモノを与える...等
基本的に契約で「加護」を得る事が多く、友好的な関係を築けるのはごく稀。
内容が厳しいほど強力な「加護」を得られる。
1匹の妖精から授かれる「加護」は1つと決まっているが授かれる「加護」の上限は無く、複数の妖精から「加護」を授かる事は可能。
しかし複数の妖精から「加護」を得ると、多くの契約を守れない可能性がある他、プライドが高く他の妖精の「加護」を快く思わない気難しい妖精もいる為、複数の「加護」を得る事は非常にリスクの高い事である。
(多くの加護を持ってる人は周りから「大丈夫なのそれ?」と心配の目で見られる)
・不老 見た目の歳を取らない。寿命がちょっと伸びる
・怪力 人間離れしたパワーを得る
・俊敏 足が速くなる。どこでも走れる。
・千里眼 特定の離れた場所を見れる
・旋風 風の刃を扱える
・不死身 死ねなくなる。死ぬとリスポーンする(呪)
『歴史』
妖暦0年
聖杯によるブリテンの創造。
次に7匹の大妖精を創造する。
妖暦2年
人類の創造。文明を作り始め、その後に次々と様々な生物を作り出す。
妖暦10年
大妖精ヴィヴィアンがブリテンの脅威に対抗するための武具「聖装」の製作を始める。
妖暦100年
大妖精マーリンが人々に魔術を教え始める。適性を持つ者が魔術を扱い始め、ブリテン全土で魔術の使い手が増え始める。
妖暦295年
とある国の奴隷の少女が国から逃げ出し聖杯を発見。聖杯の水を飲んだ事で強大な力を得て、ブリテンの侵略を始め、少女は「魔女」と呼ばれるようになる。
妖暦300年
「魔女」のブリテン侵略が完了する。
魔暦1年
ブリテンは超大国「オークニー」として統一。「魔女」に支配される。
魔暦60年
ブリテンに「竜」が出現。「オークニー」を強襲し国は滅亡。魔女は姿を消す。
魔暦62年
ブリテン各地でに「竜」に対抗できる「騎士」が現れ始める。
魔暦157〜159年
ブリテン中の竜対同盟を組んだブリテンの6大国の戦争が勃発。「竜」と「騎士」の激しい戦いが2年半続く。
突如として戦地に「災獣ヴォーディカーン」が出現。「竜」「大妖精」6大国が協力してヴォーディカーンと戦う。
魔暦160年
ヴォーディカーンをブリテンの地に封印に成功。聖杯がブリテン全土の生物の記憶を改竄し「ヴォーディカーン」の記憶を消去。
竜と騎士の戦いとして「竜騎大戦」と呼ばれるようになる。
竜騎暦1年
平和が訪れる。聖杯によって誕生した「抑止力」により漂流物•異世界人の排除が行われる。
竜騎暦30年
6大国に6匹の邪竜が現れる。それぞれ大国を襲撃し掌握される。
竜騎暦35年
キャスパリーグ、イスバザデンなどの災獣がブリテンに現れ始める。
竜騎暦50〜51年
アーサーと呼ばれる人物が大国の一つに現れ、邪竜を討伐。そのまま6大国を周り邪竜を討伐し、大国を統一。
「聖王都キャメロット」を建国、アーサーは王として君臨する。
竜騎暦52年
キャメロットに「円卓の騎士団」を結成する。
竜騎暦55年
モルガンと呼ばれる魔術師がキャメロットの宮廷魔術師となる。彼女の息子モードレッドはアーサーの養子として迎え入れられる。
竜騎暦62年
ランスロットと呼ばれる少年が「円卓の騎士団」に加わる。
竜騎暦66年
キャメロット城にで「災獣キャスパリーグ」が侵入し騎士団3つが壊滅すると同時に円卓の騎士団により討伐される。
竜騎暦67年
ランスロットが失踪。災獣や竜との戦闘、災害によりキャメロットが徐々に衰退。
アーサーは円卓の騎士団のギャラハットとパーシヴァルに聖杯の探索を命ずる。
竜騎暦70年(ブリテン終末)
アーサーの養子であるモードレッドが突如反乱を起こす。アーサーの正体が竜の血を引く者と国中に暴露され暴動が発生する。
モードレッドの軍勢、ブリテン全土から集まった「竜」、アーサー率いるわずかに残った円卓の騎士団達による三つ巴の戦争が勃発する。
同時に息を潜めていた他の「災獣」達が一斉に活動を開始しブリテン全土が戦場となる。
最終的にアーサー陣営がモードレッドの軍と竜を倒すもキャメロットは壊滅状態となり、アーサー自身も致命傷を負い、息絶えてしまう。
ブリテン全土が戦場と化す中、ギャラハットとパーシヴァルは聖杯を発見するも扱いを誤り暴走。聖杯のエネルギーを浴びた二人は異形と化し聖杯は消えてしまう。
聖杯が暴走した事でブリテンの崩壊が始まってしまう。
マーリンは生き残った円卓達を異世界に転移させた後、アーサーの死体を船に乗せ、彼女を復活させるため異世界へ旅立つ。
『キャメロット中の騎士団』
キャメロットには「円卓の騎士団」以外にも国中に大小様々な騎士団が存在する。キャメロットが建国される前の六大国時代から存在する騎士団もあれば、建国されてから結成された騎士団も存在する。
騎士団の名前は動物や幻獣などの名が入ってる事が多い。(竜や妖精の名は使われない)
『騎士団入団試験』
年に一度ブリテンの春に行われるキャメロット中の騎士団の入団試験。
キャメロット城に国全騎士団の団長•副団長クラスが集まり入団志望者を試験する。試験内容はそれぞれの騎士団が考えた試験内容を全騎士団から抽選で選ばれる形で決定する。試験数は五つ。
最終的に全ての試験をクリアして残った者が各騎士団から選ばれる事で合格となる。
多くの志望者が合格する年もあれば誰一人選ばれない年もある。
「魔女モルガン」
遥か昔にブリテン全土を統一していた王であり、キャメロット宮廷魔術師の正体。
ブリテンに「竜」「騎士」を生み出した原因であり、ブリテン崩壊を招いた元凶。
傲慢で冷酷、異常な程支配欲が強い邪悪な人物。ブリテンで最初に聖杯を発見し、その水を飲んで得た強大な力でブリテン全土を統一し支配していた。聖杯の水を飲んだ事で不老となり人間ながら大妖精に並ぶ魔法の腕と膨大な知識を持ち、アーサーと並ぶ実力を持つ。
長年にわたってブリテンを支配していたモルガンだが、聖杯は彼女をブリテンを危機に貶める存在と認識し、抑止力として竜を生み出す。竜の出現によりモルガンの支配は徐々に崩れ始める。
これ以上の支配の維持が困難だと判断したモルガンは表舞台から姿を消し、再びブリテンを支配するため密かに「竜」に対抗できる「騎士」を各地で育て始める。次第にブリテン中に竜を討伐できる騎士が現れ始める。同時にモルガンは姿を消した事で支配から逃れた者達が各々国を作り始める。
モルガンは当時の6つの大国と竜達を誘導し騎士と竜の大戦を引き起こす。
戦争は激化するも、次第に自然に戦争は終戦し竜を殲滅する事には失敗する。
モルガンは次の手段として聖杯が創り出した「竜」を解析し自身で生み出す事に成功。
自身の力を分け与えた6匹の邪竜を生み出し6大国を支配。
残りのブリテンの国々を掌握しようと準備を進める中、突如として聖杯によって作られた抑止力であるアーサーが現れ、邪竜を討伐し始める。
力を分け与えた邪竜を全て討伐され、弱体化してしまったモルガンはアーサーが建国したキャメロットを内部から崩壊させるため、素性を隠し宮廷魔術師として入り込む。アーサーの養子として実子のモードレットを紹介し水面下で活動を続ける。
モルガンはランスロットが聖杯が創り出したブリテン終末を阻止する抑止力だと判断した彼女はランスロットを大魔法でユースティアに転移させてる事に成功。終末を阻止するランスロットが消えた事でキャメロットは崩壊を一途辿るようになり、終末戦争へと繋がる。
アーサーに勝利し、キャメロットを崩壊させる事に成功はしたが聖杯の暴走によるブリテン崩壊までは予想外だったらしく、そのままなす術もなくブリテンは崩壊。
放棄された聖杯を発見し回収。自身もユースティアに転移する。
ユースティアに転移後は、VICEの争の派閥と接触。派閥の王に聖杯を渡し、自身も顧問として派閥に加入。派閥を利用し、第2のブリテンの創造と支配、聖杯の抑止力であるアーサーとランスロットの完全な殺害、残った円卓の騎士団の殲滅の目的として活動している。